終末期の褥瘡

終末期の褥瘡

終末期に不可避な褥瘡が生じることがある。
一方で、予防やケアにも最期まで意味がある。
適切な予防やケアを行っていてもなお不可避な、終末期に特徴的な褥瘡があることは知られつつありますが、終末期でも褥瘡予防やケア自体は有効で、それを行うことが無意味ということでは決してありません。また一言で終末期といっても、その経過はさまざまで、注意すべき点も異なります。本書では、これまでの海外およびわが国の褥瘡対策をふまえて、終末期を「超急性」「がん」「超高齢」の3つに大きくわけて考えました。それぞれ終末期の病態、褥瘡発生リスクや予防、治癒を目指せないような状況で本人の苦痛を減らすために何ができるかなどについて解説し、さらに、在宅での対応や、今後の展望についても示しています。終末期のケアは無意味じゃない、適切にケアを行っていても褥瘡ができてしまった時は自分を責めず、チームの仲間たちと患者さんの尊厳を保つケアを続けましょう、安心してそんな実践ができる環境を皆で整えていきましょうという、多職種プロフェッショナル達からのエールの詰まった一冊です。

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